この本を読もうとした目的
勉強内容や人の顔、過去の会話の内容まで、忘れてしまう、ということを改善することができれば、という思いで読み進めました。
この本から感じた3つの気づき
この本から特に印象に残った3つの気づきは、
- 論理的思考と記憶の関係
- 記憶の4段階
- 集中学習より分散学習
この3つに、特に気付かされました。
論理的思考と記憶の関係
論理とは、物事の筋道のこと。
ただ単語や事柄を覚えるのではなく、
- どうしてそうなっているのか?
- 相手の意図を考える
- 先を予想する
など、記憶する事柄に対して、単語や個だけではなく、仕組みまでも理解して記憶に結びつけることの大切さが書かれています。
論理(理解) → 記憶 → 論理(思考) → 記憶の血肉化 → 論理力の強化 → 記憶の強化
の順が学習ということになります。
部分部分を暗記しようとするのではなく、仕組みから理解することでより記憶しやすくなるといったことだと思います。
記憶の4段階
記憶の4段階というものがあり、
- ファミリア(familiar)・・・一番弱い記憶。聞いたことがある・・・レベル
- リコグニション(recognition)・・・見分けるの意。選択肢があればわかるレベル
- リコール(recall)・・・自力で思い出せるレベル
- オートマティック(autmatic)・・・自然と浮かぶレベル(自分の名前や住所など。)
の4種に分けることができます。
一般的に記憶するということは、3段階目のリコールのレベルまで持っていくことを目標とします。
集中学習より分散学習
集中学習とは、一般的にいう詰め込み型の学習です。
本に書いてあったのは、例えば1日10個の英単語を覚えていき、1年で3000個以上の英単語を覚えることができるか?
といった内容で、答えは否!です。
できる人はできるかもですが。。。。。
ただ、できる人は自然と覚えることができる学習法をとっている可能性があります。
覚えても1時間後には忘れ出してしまうようなので、1時間後にすぐに復習をします。
2日目にも前日覚えたものを再度復習します。
この時点で3回記憶を繰り返したことになるので、ある程度は覚えれているはず。
ということで、次は1週間後に再度復習をします。
記憶に定着させるための反復回数は、一般的に4回〜5回といわれています。
短時間に繰り返しても意味はなく、ある程度の期間が必要です。
分散学習とは、1つのことを複数回に分けて学習するやり方で、効果も高い学習法です。
せっかく覚えたことがファミリアの段階になる前に、復習することが大切です。
3つのTODO
この本から学び、やってみようと思った3つは
- 最低でも1週間で3回の復習
- 論理的思考を意識する
- 実際に資格の勉強を行い、実践してみる
となります。
まとめ
なかなか論理的に書かれており、内容はちょっと難しかったかな・・・、と個人的には感じました。
いろいろな分野に対する勉強方法、記憶方法は書かれているので、いま伸び悩んでいる人は読んでみてもいいかもしれません。
一応、1時間もあれば読み切れるくらいの量にはまとめられています。
反復予習と記憶のための論理的思考!ここを意識、磨き上げることができれば、記憶する力も上がってくると思います。